素早く獲物を回収し、立ち去る私と擦れ違ったのは、銀の長く綺麗な髪の男。


「怪我、すんじゃねぇ゙、バカが」


「五月蝿い、アホアーロ」


ジクリと痛んだ左脇腹を、今度こそ手で押さえて混乱のホールを後にする。
このまま帰れば、まず間違いなくボスとロマーリオさんに叱られるだろう。


だが、それが私の、仕事だ。






この程度の
痛みで済むのならば
(ボスの命を護るには)
(軽すぎる代償だ)

お題拝借:森blog 様






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