応接室のドアを閉じると、僕は堪らない高揚を感じた。


僕のお気に入りの感情を独占していた忌々しい草食動物を咬み殺せる事実と、計画が上手くいっている事実に。
少なくとも、風紀に入る前より幾分も僕等に抵抗はなくなったようだ。
いや、もしかするともっと先に進んでいるのかもしれない。


そう考えれば更に楽しくなってきた。





君が性懲りもなく、次の恋という感情の相手を探す前に、僕が仕掛けてあげるよ。
何処を見ても、僕しか見えないような、そんな罠を、ね。





恋路工事中につき
迂回推奨
(勧めた相手が罠を仕掛けているなんて知らずに)
(優しさで勧める)

「一角獣ハート」様企画 「第4回 HAPPYEND」参加作品






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