春から風紀委員に所属することになった私は、ともかく迷惑をかけないことを念頭に委員会の仕事に真面目に取り組んだ。
初めは私にも校則違反者の取り締まりや、並盛の見回りの指令が何時か来るのではないかとビクビク怯えていたのだけれど、たまたまそれを聞く機会があって。
「結城は女子だから、そんな危険な仕事は回らない」と草壁さんに言ってもらえたときは本当に安心した。
なにせ私は普通の何処にでもいる女子生徒で、決して柔道何段とか合気道経験者とか、そういったタイプではないから。


その上、毎日こうしてデスクワークをしていれば、野蛮なイメージの強い風紀委員の仕事も、そんな危険な仕事ばかりではないと理解するのに、たいして時間はかからず。
良くも悪くも私は風紀委員に慣れていったのだ。


そんな私も、実は去年から良いな、なんて思う相手がいて。
最近とても仲良くなって。
これはいけるかもしれないなんて、勝手に思って、賭けに出たのである。
いわゆる、告白に。


ところが、私を待っていたのは衝撃的な一言だった。


「え?私が風紀委員だから?」





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