そのまま肩を机に押し付けられたまま目を合わせれば、恐ろしいほど怖い視線の雲雀さんがいた。
昨日、ヒバードになる前まで見ていた、最凶風紀委員長の雲雀さんが。
「君には聞きたいことが色々あって、ね。先ず、ここにいた鳥を知らないかい?」
「え、鳥って……」
壮絶な笑顔の雲雀さんの白い指で、有無を言わせないように唇をなぞられる。
──怖い、怖いよ雲雀さん。
さっきまでの優しさは何処へ置いてきたんですか。
「きちんと答えられたら、ちゃんと帰してあげるよ」
視界の隅で、さっきまでいたリボーン君がいないことに気付いてしまう。
これってつまり、まさか、
「時間はたっぷりあるからね、葉月?」
「ハヅキ!ハヅキ!!」
どうやら本当に“何時も通り”が始まるようだ。ちゃんと帰してあげるよ(本当に本当ですか?)