「ふうん。ならあの子を呼んで。僕が直接確認するから」
ほらほらほら!
無理だよ、リボーン君!
もう、本当に駄目。
鳥の目にも涙、だ。
かなり間違っているけれど。
「そう言うと思ったぞ。だが残念だったな、ヒバリ。オレが頼まれたのはこれだけだ」
そう言ってばさりと紙の音がする。
一体何が起こっているのか。
何を渡したのか。
思い当たる節がなくて、不安で心臓が壊れてしまいそうだ。
「なるほどね。なら僕からも聞くけど、」
いきなり乱暴に身体を捕まれる。
予想していなくて、カチンと氷みたいに身体が固まった。
鈍い街灯の明かりが雲雀さんとリボーン君の顔に影を落としている。
暖色系の明かりが、何故か更に不安を煽っていて。
「この子は君の差し金かい?」
あまり良い状況ではないだということが、ひしひしと伝わってきた。
どれくらい経ったのだろう。
実際大した時間ではないかもしれない。
けれど私にとっては死に等しい恐怖の時間。
「フッ」というリボーン君の息が神様の吐息に聞こえた。
「可愛いだろ。欲しいか?」