そのまま躊躇いなく雲雀さんの胸ポケットの中に落とされる。
が、その行為が軽い紐無しバンジー状態だと、知らないのだろう。
──こ、怖い。
今周りを見ても、当たり前だが一面シャツのせいで真っ白。
しかも、身体の後ろの壁は雲雀さんの身体で、若干温かい体温を感じる。
上をちらりと見れば、
「そこで大人しくしてて」
多分私の行動を見ていたのだろう。
クスッと笑った雲雀さんがいた。
それから。
雲雀さんが歩く度に揺れるポケットの中で、必死に衝撃をカバーしたけれど。
ヴォン、という普段聞き慣れない機械音がしたと思ったら。
そこから信じられない時間、前が見えず安全バーのない、最恐のジェットコースターを無料で体験することになった。
『助けてえぇぇぇーーー!!』帰るよ(たまに笑ってましたよね?)