リボーン君はニヒルに笑うと、私を抱き上げた。
彼の小さい手に私がいるなんて、何だか不思議であたふたしてしまう。
信じられないくらい、リボーン君が近い。
「始めに教えておいてやる。オレには葉月の言いたい事が何となく分かるが、お前の声は完全に鳥だからな」
そう言って、ニヤリと笑うリボーン君は何故か物凄く楽しそうで、雲雀さんが群れを咬み殺す時みたいだ。
何だかとってもまずい感じ?
「ハヅキ、ハナセナイ?」
「あぁ」
『じゃあどうしたら良いの?私は何時元に戻れるの?』
「せっかくだから、鳥を堪能したらどうだ?何ならファルコでも呼んでやろうか?」
『食べられちゃうから!』
何だか身の危険を感じてきた。
それにしても、本当にこれからどうすれば良いのだろう?
まさか鳥として生涯を終えるわけ、ではないよね?
「効果はそのうち切れるだろ。それより、ヒバリのご帰宅みたいだぞ」
ビクリと震えた。
確かに廊下から誰かの足音が聞こえる。
それが雲雀さんの音かどうか分からないけれど、リボーン君が言うのだから、まず間違いなく雲雀さんに違いない。