「良い事教えたるわ」


そしてそれは正解らしい。
耳元で囁かれる声は中学生にしては色気を含んでいて、実に魅力的だが、それ以外は感じさせないから。


「姫サンがこのゲームに勝っても、俺が直接手を出しても“現実”は変わらん」


「……」


「無駄な足掻きや」


それだけ言うと、忍足クンは私から離れる。
勿論、手も解放して。


彼の余裕は一体何処から来るのだろう。
この、勝者の笑みは。


疑問はまだ、晴れない。


パズルのピースも、まだ、足りない。





奇妙な助言
(ヒントがまだ上手く使えない)


⇒跡部景吾・忍足侑士side



TOP


×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -