「楓原先輩は、さながら“革命者”とでも名乗るつもりですか?それとも──」
「私は“悪魔”よ。始めから最後までね」
その言葉に嘘偽りはない。
私がするのは革命なんていう生易しい事ではないから。
私の言葉を意外そうに日吉若は聞いている。
しかし、彼の瞳から分かるのは、この問題にさして興味のなさそうな冷めた感情。
彼はもしや……。
「言っておきますが、俺は何もしませんよ。俺がするべき事はしました。あとは……」
「私の仕事ってわけね」
その通りと言わんばかりに楽しそうに私を見詰める。
それはまるで本当にゲームをしている少年の。
純粋に世界を興味対象でしか見ていない──
ガラスの向こうの人のような瞳だった。無関係を気取る瞳(けれどそれは許されない)
⇒日吉若side