「楓原先輩は、さながら“革命者”とでも名乗るつもりですか?それとも──」


「私は“悪魔”よ。始めから最後までね」


その言葉に嘘偽りはない。
私がするのは革命なんていう生易しい事ではないから。


私の言葉を意外そうに日吉若は聞いている。
しかし、彼の瞳から分かるのは、この問題にさして興味のなさそうな冷めた感情。
彼はもしや……。


「言っておきますが、俺は何もしませんよ。俺がするべき事はしました。あとは……」


「私の仕事ってわけね」


その通りと言わんばかりに楽しそうに私を見詰める。


それはまるで本当にゲームをしている少年の。
純粋に世界を興味対象でしか見ていない──


ガラスの向こうの人のような瞳だった。






無関係を気取る瞳
(けれどそれは許されない)


⇒日吉若side



TOP


×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -