その上、少し嫌味な先生は、私の編入試験の結果をワザと言い、明らかに中学生レベルではない問題を出してきた。
その問題を私が解いてしまうものだから、更に機嫌を悪くする。
悪循環といえば悪循環だが、こうでもしないと、授業中に私を当てる回数が異様に多くなるということを、私は学習した。
つまり、一回「解けません」と言ってみたのである。
まぁ、問題は大学生に出すレベルにしては少し低いものの、頭脳の低下防止に一役買ってもらっているのだからプラスマイナスゼロという所だろう。
午後の授業は何だったかな、と考えながら食事をしていたものだから、一瞬反応が遅れた。
ザバンと音がして、私を中心に半径一メートル以内は一瞬だけ集中豪雨に見舞われたもよう。
つまりは本日二度目の水掛けだった。
まさか屋上に来てまでコレはないと思っていた私が甘かったというか。
上を向けば、そこには既に誰もおらず、上に登ってまで犯人を見付け出すことも面倒だと思い。
半分以上残っていた弁当は水浸しで食べれないため、潔く諦めて片付けた。