クラスメイトは水浸しの私を見て、何事かと目を白黒させていた。
人の目など気にもせず、ロッカーに入っているジャージを取り出そうとする。


しかし。
見ればロッカーの中は悲惨な状態であった。
教科書はボロボロ、中身はグチャグチャ。
ジャージは辛うじて無事であったが。
この分では、まだ見てはいないが机の中も同じ状況なのだろう。


ひとまず、このままでは授業が受けられないため、再度トイレに戻り、今度は誰もいないことを確認して、びしょ濡れの基準服から着替えた。


教室に戻って、机の中を確認したら案の定で。
教科書は読めないし、ルーズリーフこそ無事なものの、授業を受けられる状態ではない。
まぁ、中学生の授業内容についていけないことはないと思うし、教科書の朗読さえなければ問題はないだろう。


私は大人しくチャイムが鳴るのを待つことにした。















午前中の授業も無事終了し、私は昼ご飯を食べるため、人気のない屋上まで足を延ばした。
無事終了といっても、午後も授業はあるし、毎度毎度、担当の先生からジャージのことを指摘されるのも正直面倒臭い。



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