この世界の時間軸と、私の世界の時間軸に差があるかどうか不明である以上、帰ってからのブランクを最小限に抑えるのも、私の腕の見せ所というわけ。


本来の生活のことを考え始めると、何だか悲しくなった。


「今日はこのあと生徒会から全校放送が入ることになっているから、皆、必ず見るように」


連絡事項も確認を終え、そう言うと担任は各教室に設備されているのであろう、テレビを付け、チャンネルを合わせる。


その一連の行動を見ながら、ふと、生徒会長って跡部景吾だよね?
と、自問自答した。















間もなく映ったのは、やはりというかの生徒会長サマ。
朝練で会った時と違うのは制ふ……基準服かテニス部ジャージかだけで、あの自信に満ち溢れた瞳はカケラも変わっていない。


青の瞳の俺様ホストは真っ直ぐにこちらをみると、ニヤリと笑って、その声を学校中に響かせた。


「生徒会からの連絡だ。心して聞け」


……有り得ない。


──良いの!?今の言い方って良いの!?仮にも全生徒の代表である生徒会長が、あんなに俺様口調……というか、命令形で話して許されるの!?



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