だから、この流れは全く間違いではないのである。
「ともかく、未来の委員長も相変わらずヤラシイ色気満載で男を誘っているってことが分かりました」
「…………」
「やっぱりスーツは格好良いですよね。大人気満載ですし、着崩さないでバッチリ決める所がスタイリッシュでクールです!でも、着流し姿はうなじとか鎖骨とか、フェロモン満載だしー」
ピシッとブラックスーツを着て、ヴァイオレットのシャツ、黒ネクタイというオシャレな写真が多い未来の委員長。
スーツは男の戦闘服と言うが、正にその通りだ。
実際未来の委員長は風紀財団のボスで、イタリアマフィア・ボンゴレの守護者なのだから。
対して和服は、委員長の白い肌が映えていて日本人特有の黒目、黒髪が綺麗に見えて。
さらっとした厭味のないチラリズムが鼻血を誘う。
「いやー!委員長を壊しちゃってえぇぇ!!」
「葉月、五月蝿い」
そう、溜息をつく委員長の前。
その適当さが許されなくて、私は思わず執務机に、バンッと手を叩いた。
「これは重要な問題なんですよ、委員長!」