「おい、ハル。ちょっとだけランボとイーピン連れて外に出てろ」
「はひ?わかりましたー」
なんか後ろで言ってるけど、このチビ委員長以外もう眼中にないよ。
──それよりも大切なことは。
沢田君の肩に手を置くと、私は一番重要な案件について真剣に切り出すことにした。
「で、どっちが産んだの?」
きょとんとした沢田君は可愛い。
委員長のツンデレラには負けるけど、萌えキャラとしては十分完璧な部類だ。
「え?……いや、その質問可笑しいでしょ!?」
「なんで?……あー、成る程」
沢田君、恥ずかしがり屋なんだ。
察してほしいんだ。
いやいや、ホント申し訳ない。
一般的に言われているのは。
男の子はお母さんに似る。
女の子はお父さんに似る。
つまり、この子は──
「流石、委員長!もう完璧過ぎる!!」
男の子だから、やっぱり委員長が受けだったんですね!
真実はツナヒバですね!!
あっ、てことは──