今日の授業もホームルームも終わって、私の大好きな萌え空間である応接室のドアを開けた。
ら。
「お願いします!ヒバリさんじゃないとダメなんです!!」
「嫌だ」
二年の沢田君が半泣きで手を合わせていた。
──って言うかナニが!?
あんなに顔を真っ赤にして、涙で大きい瞳を潤ませて、耳や尻尾があったらペタンとたれているような、ヘタレ顔で。
声震わせて言う内容ってナニ!?
「オレ、ヒバリさんに嫌われたかと……」
「馬鹿だね。君だけに決まってるだろ」
──それとも。
「オレ、ヒバリさんじゃないと感じれないんです」
「当たり前だよ。そう躾たんだからね」
──もしくは。
「オレ、ヒバリさんじゃないとイけないんです」
「淫乱。もう僕が欲しいの?」
あぁ、委員長のカミコロ心を刺激しまくるドM発言!
今までアウト・オブ・視界の沢田君だったけれど、これからはロック・オンだよ!!
ヒバツナ ゲットだぜ!!
「萌えぇぇぇーーー!!!」
「えっ!?」