「きちんと濡れてるね」
「良い子」と耳元で囁かれれば、葉月の中で何かが弾ける音が。
それと同時に、雲雀の指が愛撫を再開した。
「うっ……んゃ、っ」
「気持ちイイ?」
「わかん、なっ」
「そう。なら、分かるまでしてあげる」
陰部に沿って、なぞられる指。
決して中に侵入したりせず、胸と同様にゆっくりと優しく触れられる。
たまに秘豆を掠り、大きい反応を楽しんで。
次第に震えが小刻みになってくると、たっぷりと指で愛液を掬って今度は秘豆を刺激し始めた。
痛いほどに葉月の心臓が跳ね上がる。
今まで、優しく優しく溶けるようにされていた愛撫。
もやもやと淡いくらいのそれに、抵抗らしい抵抗もせず、されるがままになっていたが、流石に驚いて雲雀の手を止めようと彼の手に、自身の手を伸ばした。
「だ、だめですっ。そこ、だめ」
雲雀はただクスッと笑っただけだった。
何度も何度も繰り返される、強い刺激に葉月の身体も比例して震える。
絶頂、なんて言葉を知らない彼女はただその恐怖に頭を振って否定することしか出来ない。