「その名、二度と呼べないようにしてさしあげます」


見たことがないくらい、怖く笑ったインゴがいた。


ぞくりと背筋に悪寒が走る。
違う意味で震えたハヅキなど、今度こそ気付かぬ振りををして、欲に合わせてピストンを繰り返した。


「やっ、ひっ……んあっ!」


涙を流して逃げようとする身体を引き寄せ、奥の奥まで汚していく。
それに嫌でも勝手に反応し、彼を締め付けていくのが更にハヅキの脳を混乱させた。


「しっかりと奥まで咥えて、厭らしい」


痛い程のピストンを止め、しっかりと子宮口に押し付けると。
止まった行動にきょとんとしてインゴを見詰めたハヅキの耳元で、掠れた艶のある声を流し込む。


「気持ち良いのでしょう?子宮が下りてきておりますよ」


「ちが…………ちがっ」


「ハヅキ、ワタクシの子を孕みなさい」


目を見開いて言葉に戸惑う。
しかし、その隙をついて数回ピストンするとニヤリと笑ったインゴに否定を言う暇もなく、


「やああああっ!!」


一番奥で、熱いそれを流し込まれた。


逃げようと腰を動かしても、しっかりと足と腰を押し付けられ、全く動けない。
長い長い射精に意識が遠退いていく。
「愛してます、ハヅキ」そんな馬鹿げた言葉を聞きながら。





バッドエンド
(此処が本当に終着駅?)



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