ギシギシと安いベッドのように音が鳴る。
インゴの寝室のベッドは、誰が見ても高級品であると分かるようなサイズに肌触り。
しかしそれも今はたいした意味を成していない。


普段は黒のシーツも、今日は真っ白。
一滴の汚れもくすみもないシーツは、新品であることを理解させた。


「あ、んっ」


「おや、もうヨくなってきましたか?」


そのシーツの一部に飛ぶ、赤い跡を確認してインゴはまた満足げに笑う。
自らの下で、赤い顔に涙を溜めて虚ろな黒の瞳に自身を映すハヅキを見て。


暗い部屋で唯一光るベッドヘッドの黄色の明かり。
蝋燭のようなぼんやりとした光りは、それだけで部屋の雰囲気を倍増させていた。


くちゅんとお互いの間で響く水音。
インゴの視界の中で、しっかりと自身を咥える陰部が震えている。


ハヅキが初めてであることは十二分に理解していた。
本人の雰囲気も、また研修中の態度にしても。
互いの体格差も考えて、インゴは実に簡単な手を使ったのだ。
つまり、そこに塗る、ローションに微量の媚薬を含ませるという。



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