そっと伸ばした指の先。
幼い花弁はまだ、先程の刺激からとろとろと甘い蜜を滴らせていた。
「……ッ」
ピクリと小さく反応したことに気付いたセバスチャンは、自身の手を膝の裏に回し、持ち上げながら前屈みにハヅキに近付く。
「大丈夫ですよ」
「大人になりたいのでしょう?」と、優しく耳元で囁いて。
ピタリとハヅキが知らないオスの欲の塊を幼い花弁に擦りつければ、指とは違う刺激に「んっ」と可愛らしい声が上がる。
セバスチャンの、悪魔の欲望を掻き立てるように。
幼い日に教会で出会った少女。
朽ち果てた像に祈りを捧げる姿は、まるで聖女のようだった。
陽の気をいっぱいに浴びた身体は、あまりに美しく。
神より天使より修道女より、甘い香りを漂わせ。
まるで上等なフルコースだ。
ペろりと。
今度は隠さずに舌なめずりをする。
くちゅりと欲の液に塗れた、そこに、怒涛の先を当て。
「さあ、大人になりましょうね。ハヅキ」
紅茶色の瞳が一瞬闇に光ると。
一気に、オスの、悪魔の肉欲を突き刺した。