(プチストーリー「ぼく本気だから、ね?」続編)





「ねえねえ、ハヅキこのあと暇?」


「はい?」


「新しいカフェ、行きたいなあ」


スーパーダブルトレインでもう容赦って何?美味しいの?的にフルボッコにされた後の第一声がコレって、有りなんですか?
ノボリさん、ちゃんと指導しているんですか?
主に兄弟に対して。


にこ、と相も変わらず天使スマイル炸裂のクダリさんに嫌な予感しかしない。


前回、ライモンスタンプラリー制覇のご褒美としてクダリさんとバトルしたのだが、彼のバチュルに私のバオップが戦闘不能になるという仕打ちを受けた。
しかも、行列の出来るクレープ屋にお使いに行かされるというオマケ付き。


あの恐怖を思い出す。


一歩どころか、完全にドン引きな私の肩にクダリさんは笑顔のまま手を置いた。
ガシッと擬態語が付きそうな感じで。


「ね、ぼくが奢るから付き合って」


「……マジで?」




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