「んー、美味しいっ!」
クダリさんの“ぼくが奢ります”宣言に簡単に敗北した私は、今目の前のケーキに感動している。
すっごく美味しい。
ヒウンアイスとのタイアップ、神!!
「えへっ、よかった」
クダリさんは美味しいお店レーダーを張っているに違いない。
確か前回のクレープもかなり美味しかった。
この人、ただの廃人かと思っていたが、実は是非とも友達になりたいスウィーツ男子だったようだ。
「ねえ、ハヅキのとぼくの、半分こしようよ!ぼくそれも食べてみたい」
「良いですよ!私もクダリさんの食べたいです」
えへへー。
雰囲気の良い店を知って、美味しいケーキを二種類も食べられて、ホント私って幸せ者だなぁ。
「また付き合ってね、ハヅキ」
「もっちろん!」
「…………うわあ」
勿論、翌日パパラッチされた写真がゴシップ誌に掲載されていた。
あのクソエセ天使めっ!(タダより危険なものはない)
きみと甘党デート
お題拝借:少年チラリズム 様