ーー全くお分かりではない。


「ハヅキ様はきっとそのような相手にお会いになったことがなかったのでしょう。ですから私、ずっとバトルを展開しながら何時理解してくださるのか期待しておりました。……しかし、そのように進めたバトルも中々ハヅキ様のお心には届かずとてももどかしい日々でございまして。ですが気付いたのでございます!でしたら私直々に貴女にお伝えすれば良いのだと!全く何故今まで考えつかなかったのか不思議でたまりません。ともかく私はハヅキ様にトレーナーに十分に愛情を注がれ共に歩み成長し、そして信頼関係に至るそのブラボーな体験を提供しようと考えました。此処はその場所でございます。貴女というポケモンをモンスターボールに保護し大切に愛情を与え私がきちんと育ててまいります。勿論、躾も致しますが愛情あってのこと。ハヅキ様なら理解してくださるでしょう?ご心配はありません!この場所を知っているのは私だけですので誰も入りはしませんし、また貴女を心配される方もいらっしゃらないのですから」


信じられない内容を信じられないような笑顔で繰り返すと、口元を耳に寄せ内緒話をするように小さな声で仕掛けの全貌を吐いた。




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