(純情サクリファイスの続き)




「ひあっ」


内太股を軽く撫でると簡単に啼く名前。
そのまま白い足を割り、キッチンに軽く身体を押し付ければ小さな声で「嫌」という拒絶が聞こえた。


「此処が?それともお風呂に入ってないから?」


そのどちらでもないことを理解していてこその意地悪だと、君は気付いているのかな。


「ちが、ちがっ」


拒絶の言葉がチョコレートみたいに甘く聞こえる。
まるで「来て」と言われているみたいで、僕は誘われるままに美味しいと知っている唇にかぶりついた。
とろけるようなそれを堪能して。


「っ、んーっ」


息を求めて開ける唇の中を、舌で簡単に全て汚していく。
空いていた手を後頭部に当てて身体全体で拘束して。
熱くなり震える名前の反応が愛おしい。


カチッ


「っは。………ひ、ばっ」


「いこうか」


軽い身体を抱き上げてコンロの火を切る。
十分に温まった美味しいご飯を食べるのに、キッチンでは不十分。
勿論、それはそれで燃えるのだけれどね。



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