いやいやと赤い顔に、今は痛さとは違う涙が浮かぶ。
雲雀の雄を感じるだけでキュンと下半身が叫ぶ。
知らない快感が全身を巡り名前の全てを支配していった。


「ひばり、さっ、ひばっ」


ぎゅうぎゅうと抱き着いておまじないみたいに雲雀の名前を呼ぶ名前に、彼の理性も限界が近い。
ふふっ、と色気全開で名前を強く抱くと一番敏感なそこを愛撫しながら笑いかけた。


「可愛い。ね、僕に名前を全部ちょうだい?」


「あんっ!や、へんっ!なか、きちゃっ」


「っ、……ダイスキ」


きつく雲雀を締めてびくびくと震える名前の限界は近い。
だからこそ雲雀は躊躇いなどなく最奥を刺激した。


そして。
名前の声にならない悲鳴と共にいっそう強くなった締め付けに、誘われるままに中にその熱を注ぎ込んだ。














真っ赤な顔で震える名前を見て、雲雀は満足に笑う。
ずっと欲しかった物が手に入ったという子供のような感情と、彼女の全てを手に入れたという大人の感情。
そして、何時か遠い昔に出会った未来の彼女の面影に今が重なる。


甘ったるい関係をこんなに求めていたのは自身だったとは。
名残惜しく名前の熱から雄を抜きながら、雲雀はまた小さく笑った。





純白を汚す黒猫
(熱すぎる愛情の証)

→お礼




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