そのあまりの意外な登場に皆は目が点である。
思わずご指名のコンラートでさえ、彼をあだ名で呼んだ。


「ヨザ?どうしたんだ?」


ヨザックはグシャッと汗で額にへばり付くオレンジの髪をかきあげる。
何とか彼自身も冷静を取り戻そうと必死だ。


「悪い。リーヴェは此処に来てないか?」


「いや、今日はまだ誰も見ていない。リーヴェがどうかしたのか?」


ヨザックの舌打ちがやけに重く執務室に響いた。















「やられた。残党だ」





暗雲
(空はこんなに澄んでいて青いのに)




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