「そうなの?それは駄目!」


俺からすりゃ、本人に聞こえる場所で話していることが既に駄目な気がする。


「やっぱりこれからの時代は“ギャップ”でさァ」


顔と性格にギャップがありすぎる総悟が言えることじゃねぇだろ。


なんて。
二人の会話に無駄な突っ込みを入れている俺は何なんだ?
大体、昨日暴露した──つもりはねぇが、とにかく伝えた俺の部屋の前で昨日と大差ない会話がなされているのは、俺の勘違いなのか?


いや、それ以前に何で総悟に相談するんだ?
あからさまに人選ミスすぎだろ。


特に、すぐに人の話を信じちまう結城なら、きっと──。


「ツンデレってヤツだね?」


「それを交えて言うってのはどうでィ?」


「つまり甘い口調で厳しい内容ってこと?」


逆だろ、逆!!


「葉月は理解力があって嬉しいねィ」


「もー、そんなこと言っても惚れないからね」


おかしいだろ!?理解力ねえだろ!?
だからアイツが総悟に相談するのは間違ってるんだ。
思わず溜息をついちまう。



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