屯所の入口から振り返って笑顔で叫んだ。
「沖田隊長!私、近藤局長になりたかったんですよ!!」
そうして屯所を勢いよく飛び出した。
後に残った三人はこんな話をしていたらしい。
「何言ってんだ、アイツ?」
「葉月ちゃん、でも俺にはお妙さんが……っ!!」
眉間に皺を寄せた土方と、勘違いをしている近藤を見て、沖田は一人納得した顔をしていた。
「土方さんに葉月は勿体ねェ」
それを聞いた二人が不思議な疑問を解決すべく沖田に詰め寄り、その被害を土方が一身に受けたのは。
やっぱり何時もと同じ真選組の日常だった。瞳(それが今の始まり)