最後の抵抗だと言わんばかりに、必死に身体を動かした。
赤屍に勝てるなど、端から思ってもいないから。
しかし、そのささやかな抵抗も赤屍からすれば可愛らしい獲物が、自ら自身を煽っているようにしか、見えない。
白く、女性特有の括れがなまめかしく動く様に、クスッと吐息を漏らすと可愛らしいお誘いに乗るため、進攻を再開した。
獲物自ら“ご一緒”を求める時を想像しながら。
そして、葉月も。
肉食獣に捕まり、捕食されるその時を想像して、また涙を流した。絶望と羨望の(それが本当の望みになる前に)
狭間に沈む
お題拝借:SNSサイト 様