スネイプは汗で濡れた髪をおもむろにかき上げると、同じベッドの中で涙を流しながら眠り込む葉月を愛おしそうに優しく見詰める。


女性に両手いっぱいの資料を持たせるなど、よく考えれば彼がするはずもない。
何故なら他人に資料を任せたり、私室に招くなどスネイプがするはずがないのだから。
むろん新人の事務員がそんなことを知るはずもなく。


スネイプはもう一度自身の可愛い猫を優しく撫でると、所有者としての赤い印と彼女の太腿を流れるモノを確認し、満足げにベッドに潜り込んだ。





ネコ
(いつか愛描から変わる日まで)



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