葉月は自身が異世界人であることを隠そうとしている。
相手が読心術が使えるなど知りもせずに。
だが、重要な部分は彼女が異世界人であるということではなく、彼女が何を望んでいるか、だ。


ダンブルドアからは葉月の望みは正に、愛という最も強い魔法だと見える。
だから。


望まずにはいられない。
愛を知りながら、見守ることを選択した男に。
向けられる強い想いが。


彼の未来を照らすことを。
望まずにはいられないのだ。


葉月が現れたことによって、予定されていたインクの歴史が。
白紙に戻る。
“葉月”という歴史の歪みが、また新たなる歴史を創りはじめたことを。


今はまだ彼女が知る由もない。






White History
(オリジナルを越えよう)



TOP|→


×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -