しかも今日は日本でいうホワイト・デーなのだから。


「ねぇ、最近顔色悪いけれど大丈夫なの?」


「うん。ちょっと色々あって眠れないだけ」


友人にいっそのこと、この馬鹿げた失敗を話そうか。
何度もそう思ったが、何故か話せなくて、憂鬱な日々が続く。
確かに相手が相手のため、早々簡単に口に出来るような問題ではないのだが。


「一度医務室に行ったら?何でもなかったらそれでいいでしょ?」


「そう、だよね」


「着いて来てくれる?」と、友達に言おうとした瞬間、嗅いだ事のある薬品の匂いが漂うと、一気に身体から力が抜け、視界が真っ白になった。


「きゃっ!?」


気を失った葉月を支えたのは、匂いの根源、スネイプだった。


「貴様はグリフィンドールの……。君、彼女は何時から体調が悪そうだったのかね?」


スネイプが葉月をお姫様抱っこをして抱き上げると、友人は少し驚いたようだったが、思い出しながら、必死に伝える。


「ええと、一ヶ月前くらいから少し元気がありませんでした」


「食事や睡眠は?」



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