葉月はもう歳だけで見れば立派な淑女(レディー)。
いや、立ち振る舞いや知識から見ても女性として扱っても構わないほどだ。
しかし。
しかし、彼女の、もはやわざととしか考えられない無防備さと、天然さ、そしてどう見ても異性慣れをしていない所は少女(レディー)以下である。


その可愛らしさとは正反対に正義感の強い彼女。
何故今気絶しているのかなど、セバスチャンでなくとも容易に想像が付いた。


何故、頬が赤く腫れているかも。


葉月をある意味、主よりも可愛がっている彼の執事は、自身の大切な玩具を傷付けた目の前に立つ人間を、さてどうやってお仕置きしてやろうかと不敵な笑顔を浮かべた。


ついでに、警戒心の薄い主人と、可愛い家庭教師にもお仕置きしなければ、と、少しの楽しみを感じながら。





HOSTAGE
(本当に捕らえているのは……)



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