ダンスパーティーといえば。
例えば政治的策略があったり、相手に取り入ったり、ネットワークを広げたり。
色々な策略が渦巻いている。


今回も例外ではなく、パーティーの参加者はダンスなど二の次で商談に入り、エスコートされた女性達もパートナーより他の、より良い男性の周りに群がっていた。


そんなパーティーに仕事として参加したヨザックは、やはりお手製のドレスでメイクアップし、有利も惚れ惚れする上腕二頭筋を惜し気もなく曝している。
濃紺のドレスが、オレンジの髪に良く栄えていた。


仕事といっても眞魔国内であり、わりと田舎で行われたパーティーは、当然血盟城で行われるそれとはスケールも陰謀も格段に下がる。
ヨザックからすれば随分と楽な仕事に当てられたわけで。
仕事を熟しながらもパーティーを十分に楽しめる、リフレッシュ感覚な仕事であった。


が。


「ねぇ、コンラート閣下がいらしているそうよ」


「ウェラー卿が?信じられないわ!」


「先程お会いしたのだけれど、随分と素敵な男性とご一緒だったの」


「まぁ!もしかしてお目通しの方かしら?」



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