遠く、眞魔国から随分と離れた地で。
パーティーに参加することになった。


色々と事件が重なって。
何が本当で何が嘘なのかもうよく分からないけれど。


貴方がゆーちゃんの側を離れた事だけは。
きっと変えられない真実なんだよね?


コンラッド。















大シマロンで行われたダンスパーティー。
ゆーちゃんはカロリア王ノーマン・ギルビットとしてアイボリーのタキシードを着込んでいた。
私もツェリ様のドレスを緊急で裾直してもらい、普段は滅多に着ないドレスとハイヒールを履いて参加した。


がっつりと胸元の開いた部分は、ツェリ様より当たり前だけれど貧相で。
たっぷりとしたレースでカバーされている。
淡いピンク色の、それでもまだ可愛らしさを残した物を選んで着たドレス。


私は何度も何度も、男性方からの「誘ってくれませんか?」と言う不思議な誘いを断って、必死になってとある人を探した。
この場なら再会出来る事を信じて。


──コンラッド。


はやる気持ち。
不安な気持ち。
嘘だと笑って答えて欲しい思い。


色々な思いを交錯させて、必死に彼を探していた。



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