『宮田先生、今日飲みにいきましょうよ。私、石田さんに誘われてるんですよね』
彼女は宮田医院に勤めている女医。変わった女で、よく俺にちょっかいを出してくる。ここの村人たちはそんなことはしないし、看護師たちも俺に気を使ってる。わかりやすい色目もな
「石田さんと二人でいけば、いいじゃないですか。」
『無理でーす。二人なんて退屈で死んじゃいまーす』
「その話し方イライラするので、やめてください」
『じゃあ来てくれますか!』
「・・・」
『沈黙は肯定ととりますよ?』
「わかりましたよ・・・」
『おっしゃああ!石田さんの賭けに勝った!』
「は?」
『実はですねー、石田さんと賭けしてたんですよ!宮田さんが、私の誘いを受けるか断るかを。私はもちろん、来る方に賭けましたが!』
「で、私を賭けの対象に使ったと?」
『はい!宮田さんの不機嫌な顔は怖かったです。あれ、夜中に思い出したらトイレにいけませんね』
「そうですか。」
『あれっ?宮田先生、なんでネイルハンマー握ってこっち向いてるの?』
「・・・おやすみやた」
『ぎゃー、やめてください!謝ります!謝ります!おごりますから、許してくださあい!!』