*色々酷いです。駄文速報
子供は嫌い。なぜって?邪魔だから
名無しはタバコを咥えジッポーライターで火を点す。
カイジの方を向くと、眉を下げ悲しそうな顔をしていた。
『なんで、そんな顔するのさ?』
「お前が、そういう事言うからテンション下がるんだよ」
『思った事言っただけじゃん。悪いの?』
さっきの私の発言は、ファミレスに来ていた親子をカイジが穏やかに見つめていたから、ふいに言ってしまった。
胸の中にあるドロドロしたものは、あの親子達に対する嫉妬とカイジへの苛立ちかもしれない。
「名無しってさ、家族が欲しいとか思わないの?」
『さあね、少なくとも不安定な職についている男とは家庭をつくりたくない』
名無しが冷たく言い放すと、カイジはシュンと項垂れた。
反対に彼女は口角が弧をかいており、彼の反応を至極楽しんでいる様子だった。
『家族とか・・・あんたも人並みに考えてるのに驚きだわ』
「ひでぇな・・・俺だって将来を考えたりするよ!」
『ならギャンブルをやめなさいな。ギャンブラーほどたちの悪いものはないし』
「それは無理だって名無しも知ってるだろ」
『なら結婚は諦めなさいよ』
名無しは短くなったタバコを、灰皿に擦り付けた。カイジは強く拳を握り、彼女を睨む。
「お前、なんの為に俺と付き合ってるんだよ」
『暇つぶし』
「名無し、ふざけんな!」
『あんたこそふざけてんの?彼女からお金借りてはパチンコに行って遊ぶ。しまいには消費者金融から借金ってどういう事よ!』
名無しは声を張り上げてそう叫んだ
ざわざわと店内が騒がしくなる。
彼女とカイジに好奇の視線が刺さるが、名無しはまったく気にしてない様子だった。
『ねえ、カイジ。今日はあんたに言いたい事があってここに呼んだの』
「・・・なんだよ」
名無しのいう事に身構えるカイジの顔面は酷く青白かった。店内は冷房が聞いて涼しいのに、彼は汗でびっしょりだ。
カイジの様子を見た名無しは、怪しく笑い小さく囁いた