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2012/04/05 23:24




「よかったなあ」
ほんまに、よかった。さきほどの、慌ただしくも幸せな柔造と蝮の一件を思い出して、達磨は笑う。正式な挨拶はどうするか、指輪は、式はどうするか、新居は、同居か?、ああその前にお祝いをあげんと、と。ひとつひとつ指折りに、まるで自分のことのように考え、喜ぶ達磨に、八百造も一連の騒動からようやく息をついて「ええ、ほんまに」よかったと、口元を緩ませる。「大変なんはこれからやろうけど、大丈夫やな。一人やったら潰れてしまうかもしれん、やけど、二人なら、大丈夫や」そうして、達磨は八百造に向き合うとにっこり、微笑んで。「なんていってもお前と、蟒の子やからな」その言葉がくすぐったくて、何よりも誇らしくて、八百造は。「ええ、そうですね」今度こそ満面な笑みを浮かべた。












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