好きすぎるんですがこれって病気ですか?

キラキラ輝くお宝に、美味い酒。それがおれが最も好むもの。それは変わらないと言い張れる。死ぬまで財宝を追い求めては宴会だとばかりに酒を飲む。なんてド派手で幸せだろうか。これにおれ好みの女がいりゃ尚更いいってもんよ。

だがここらで一つ疑問が浮かぶ。おれはその宝を“誰に”見せたいんだ?自分で見るのは勿論だが、宝ってのは見せびらかしてやるもんだろ。羨ましいか?欲しいだろう?と。どんなに美しかろうと、どんなに派手だとしても。欲しがるヤツがいてこそその価値があるわけで。

誰かと聞かれて考える。

アルビダ?モージ、カバジ?それともあのクソゴム?違う、認めたくないが違う。

《すごいなバギー!》

気付くつもりはなかった。
(心の奥では望んでた。)
理解したいとも思わなかった。
(受け入れようとしてる自分がいた。)

いつの間にか紅い病にかかった自分に眼を背けたくて。きっと抜け出せはしないだろう。それすらを上回る速度で。

(アイツを欲する自分を誰か看てやってください。)

きっとコレは不治の病。




title:確かに恋だった




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