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※こちらのページには性的表現がございます。苦手な方・18歳未満の方はお戻りください。
























お風呂での恥ずかしい準備も乗り越えて、やっと、尋之さんとできるんだと意気込んだのは多分、2時間前くらい。

シャワーを浴び終えて、色々と準備をする尋之さんを横目に、期待とほんの少しだけ恐怖を感じながら布団に丸まって待っていた。そして、おいで、と尋之さんに呼ばれるがまま、されるがままに体勢を変え、お尻をいじられ続けて2時間だ。
なぜか、ゆるく勃ち上がった自身を触ることを許してもらえず、定期的にいじられて、というよりも触ってとお願いしていたせいか、最初の頃よりもだいぶ敏感になってしまったそこをずっと優しく触られているだけと言うのは、とても辛い。

「ん、やっ、も、やだぁ」
「んー、もうちょっと。痛くさせるとか絶対やだから」
「だ、って、あ、も、さんも、指っ、はい、って」
「あ、数えてたの?・・・えっちだね、はるちゃん」
「んあっ、や、そこ、押さないで、んっ」

尋之さんのをいれるための準備だから、丁寧にほぐしているのはわかる。わかるけど、時々いたずらに感じる場所を押されると、もうそんなのはどうでもいいからいれてほしいと思ってしまう自分が恥ずかしくて、嫌だった。
そんな俺に気づいているんだろう尋之さんは、たまに押して、またほぐすのに専念してをずっと繰り返し続けている。

そして何より、自分で見えないし、見る気もないけど、多分広がったお尻の穴がスースーとして心もとない。

時折ローションを足すためか、3本も入った指をゆっくりとではあるが一気にずるっと抜かれるとなんとも言えない感覚で、その度に体を震わせる俺を楽しそうに見つめる尋之さんは、つい2時間前までこの行為を渋っていたとは思えない。

「ね、も、やだ、やっ、いれて、ひろゆきさん」
「んー・・・まぁ、大丈夫かな。痛かったら絶対言ってね」
「んっ、わかっ、たから、はやく」
「はいはい、ゴムつけるから待っててね〜」

背を向けた尋之さんに、はやく、と意思を込めてその背中を脚でなぞると、ゴムをつけ終えた尋之さんの目がなぜか座っていて、でも状況が状況だからか、鋭いその目つきにときめいてしまった俺は、なぞっていた脚を腕で抱えて、彼を見上げる。

「はぁ、んっとに、どこで覚えてくるのかな〜・・・」
「ん、なに、が、ですか?」
「そういう・・・あー、まぁ、いいや、うん。挿れるから、力抜いて、息吐いて」
「ふ、う、あ、あっ」

ゆっくりと、解された穴に指とは比べ物にならない大きさと熱が入ってくる感覚に、脚から手を離して尋之さんの首に抱きつき、背中に脚を回すと、浮いた背中に腕を回して軽く抱えられたような体勢になる。

不安定な体勢が怖くて、抱きつく力を強めると一度腰を進めるのを止めた尋之さんがベッドの上に足を伸ばす。そうすると必然的に俺が上に乗る体勢になるわけで。自分の重さで、ズズッと中にはいってくるそれを止めようと、彼の背中に回していた脚を戻して膝をベッドにつくが、思ったよりも力が入らずにほとんど意味をなさなかった。

「う、ん、ぁ、ぜん、ぶ、はいった?」

完全に尋之さんの太ももにお尻がくっついて、動きが止まると中がジンジンとはするものの動かなくなったそれに安心して顔を上げる。

「うん、はいったよ」

尋之さんの表情はなぜか苦しそうで、力を抜こうと深く息を吸って、吐くを繰り返していると、耳元で「ストップ」と囁かれて息を止めた。

「その、息吸って、吐いてってので、中がめちゃくちゃ動くから、勘弁して、はるちゃん」

どうやら深呼吸は無意識に体が動いてしまうらしい。止めた息をゆっくり小さく吐いて頷くと尋之さんが、困ったような、でも幸せそうな顔で笑った。

「あー、ついにいたしてしまった・・・でも、めちゃくちゃ満たされるね、これ。ずっとこのままでもいいくらい」
「俺も、幸せです」
「あ、聞くの忘れてた。痛くない?大丈夫?」
「はい、全然・・・尋之さんが、念入りに、してくれましたから」

多分、きっと本当にあれだけ触って解してくれたからこんなにすんなりいけたんだろうと、照れと感謝を込めた笑みを浮かべると、尋之さんはギュッと目を閉じて「っぁ〜・・・・」と声にならない声をあげた。

「どうしました?」
「ん、いや・・・可愛すぎて理性が、ぱぁんと弾け飛びそうになった」
「そう、ですか・・・」

どうやら最中でも甘い言葉を垂れ流すのは健在なようで、顔が熱くなるのを感じながら、何気なく下っ腹を撫でてみる。
ここに、尋之さんのが入ってるのか、と感慨深くさすっていると、突然、ゆっくりとではあるが身体がベッドに沈んだ。

「あっ」

振動で中が擦れて感じた快感に思わず声を上げると、さっきまで下にあった尋之さんの顔が上に来て、ニヤリと笑った。

「あ、のねぇ、そうやって、無意識に煽るのやめなさい、はるちゃん」
「え?な、何かしましたか、俺」
「あー、無自覚で可愛いの辛い・・・大丈夫、まだ俺の理性はそこにいる」

ボソボソといつもより低い声で言った尋之さんは、俺の膝裏を掴んで少し腰を引いた。
ほんのわずかな動きだというのに、ズッとお尻の穴から尋之さんが出て行く感覚といいところが押される快感に腰を引いてしまいそうになるが、脚をぐっと抑えられて一切動けない。

「はるちゃん、気持ちいい?」
「ん、きもちい、で、んあぁっ」

聞いてきたくせに、答えてる最中に引き抜いた分を一気に奥までいれられると、今までいじられていた時とは比べ物にならないほどの快感が全身を走った。バチバチと電気が走ったような感覚に、身体を震わせると尋之さんは立て続けに引いて挿れてをゆっくりと繰り返した。さっきの一瞬ほどではないが、緩やかな快感に目を閉じて身を委ねていると、唇に柔らかい感触がして目を開ければ嬉しそうな笑顔を浮かべた尋之さんは、再びキスをした。

深くはないそれは、何度も俺の下唇を食んでは舐めてを繰り返されると、少しじれったくて、俺も仕返しに唇を噛み返すと次のキスは深くなった。

「ふ、ぁ、ん・・・」
「はぁ、ねえはるちゃん、もうちょっと、強めに動いてもいい?」

唇を離した尋之さんに頷くと、両手で左右に開かれていた脚を片手でまとめられて、それを肩に掛けた尋之さんはさらに腕で抱えるようにして固定する。
ギュッと押さえつけられる感覚に、あ、これは逃げないようにするためだ、と本能的に感じて背中にゾクゾクとした何かが走る。
そして、ズズズっと出ていったかと思うと、勢いよくパンッと奥を突かれ、先ほど感じた電撃のような快感にシーツを握りしめると、またすぐに同じ快感が襲ってくる。

「あっ、ん、んっ、やっ、そこ、ばっか、りっ」

指で押されて気持ちが良かった場所を器用に抉ってくる尋之さんに首を振りながらヤダと伝えても、ニヤリとした笑みが返ってくるだけで絶対にやめてはくれなかった。

「うっ、や、あ、ん、あっ」
「はー、結局理性なんてあてになんないね・・・とりあえず、気持ちいだけみたいでよかった」
「あぁっ、も、や、だっ、ひろ、ゆ、さっ」
「んー?もうやなの?」
「や、じゃなっ、んんっ」
「あー、前触ってなかったね、そういえば」

そういって俺の陰茎に手を伸ばした尋之さんに、腕を伸ばして全力で嫌だと首を振る。だって、今、後ろだけでこんなに乱れてしまった俺は、一緒に前を触られてしまったら、どうなるか想像もつかない。そして、無情にも、完全に勃ち上がったそれを上下に擦られてしまえば、俺はすぐに達してしまった。

しかし、止まることのない尋之さんの腰は、イったばかりの身体を快感でどんどん追い詰めて行く。前をいじった時の快感は出してしまえばもうそれで終わりというものだけど、後ろの快感は全く訳が違った。俺が調べた中では、後ろだけでイける人もいると書かれていて、でもそれはきっと何度もこういった経験を積んでそうなるんだと解釈した俺は、初めてなのにこんなに感じているのはおかしいんじゃないかと不安になるほどだった。まるで、ずっとイっていて気持ちいのが続くような感覚にいよいよ怖くなってきた俺は、最初と同じように再び尋之さんの首に抱きついた。

「ひろ、ゆきさっ、なんか、こわっ」
「大丈夫〜気持ちいでしょ?」
「う、んっ、ずっ、と気持ちいいっ、のが、あっ」
「はぁ、かわいい・・・ま、後ろでイけはしないだろうし、優しくほどほどにするから安心してね」

そういって腰を激しく動かして果てた尋之さんに、嘘つきぃいと泣いた俺を見て、また悪い笑みを浮かべた尋之さんによって、初めてなのに3回もさせられた俺は落ちるように眠りについた。



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