小さい壁 と 大きい壁
おまけ





修之 と 尋之

「宇野から聞いてはいたが、まさか男だとは思わなかったな」
「だろうな」
「まぁ、よかったじゃないか。そういう相手ができてようやく一人前ってとこだ」
「へぇ、いつもみたいに跡継ぎはどうどか言わねえんだ」
「あー・・・まぁ、雅修もいるしな」
「明恵さんになんか言われた?」
「・・・お前のその勘がいいのは紗(たえ)譲りだな」
「あれだろ、ようやく尋之にできた大切な人なんだから、とやかく言うんじゃないわよ、とかそんなとこだろ」
「盗み聞きしてたならそう言えよ」
「いや、聞いてねえよ。親父に呼ばれるついさっきまでずっとはるちゃんの横にいただろうが」
「・・・それにしても、ぐったりしたサラリーマン抱えて帰ってきたお前見て、ついに人をヤったかとハラハラした」
「んなことしねえよ。したとしてもまず宇野に連絡するだろ。後処理頼んだって」
「あぁ、そうだよな。・・・宇野も苦労するな」
「それは否定できねえわ」
「程々にしろよ」





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明恵 と 雅修

「兄ちゃん、誰連れてきたの?」
「誰かしら」
「母さんも知らないんだ〜」
「ええ、初めて見た人よ」
「ふうん・・・さっきちょっとだけ覗いたけど、可愛い人だったよ」
「・・・駄目って言ったでしょう」
「だって隣の部屋だったんだもん」
「可愛い人だったの?」
「うん、可愛かった。早く起きないかなぁ。話してみたい」
「そうねぇ。熱があるようだから、起こしたら駄目よ。部屋で待ってなさい」
「はーい」
「それと、尋之とケンカしないようにね」
「え?兄ちゃんとケンカ?なんで?しないよ」
「ふふふ、明日になったらわかるわね。ほら、もう9時半よ。寝なさい」
「うん、おやすみ〜」
「はい、おやすみなさい」





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宇野 と 部下A・B

「なんか、すごい噂されてる気がすんだけど!!」
「なんすかそれ、気のせいっすよ」
「いや!若が絶対俺の悪口言ってる!俺には分かるんだ・・・」
「なんすかそれ、気持ち悪いっすね」
「・・・お前ら若にもそういう態度とれよ!なんで俺にだけフランク!」
「「絶対無理っす」」






end.



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