「あ…」 目の前には縁側でうとうとしている名前ちゃん 『…』 「クスッ…」 今にもバタッと倒れて寝てしまいそうだ 僕は名前ちゃんに気付かれないようにそーっと彼女に近づいた 『…』 「名前ちゃん」 『…』 余程眠いのだろう 僕の声に反応しない 「…つまらないな」 いつもは僕が近づくだけで顔を真っ赤にして口をパクパクさせてるのに 「そうだっ!!」 僕は名前ちゃんの背後に回った 「…」 ギュッ 名前ちゃんの背後に回り彼女の小さな体を抱き締めた 『っ!!』 「あ、起きた??」 『お…お…沖田さん!!///』 目を覚ました名前ちゃん 僕が抱き締めているのに気がつくと顔が真っ赤になった 『何で私を抱き締めてるんですか!?』 「んー…?名前ちゃんが寝ててつまらなかったから」 『だったら起こしてくださったら』 「だからこうして起こしたんじゃない」 『も…もう少し普通に起こしてください!!///』 顔を真っ赤にして言う名前ちゃんは本当に可愛い 「ねぇ名前ちゃん」 『はい…?///』 「好きだよ」 『えっ!?///』 耳元で「好きだよ」と囁けば名前ちゃんは更に顔を赤くしていつものように口をパクパクさせている 「あははっ」 『沖田さん!放してください!!』 「やだよ。放さない。 眠いなら僕の腕の中で寝なよ」 『…眠れませんよ///』 「えー。どうして?」 頬を少し膨らませてそう聞くと名前ちゃんは 『ドキドキして…眠れません///』 と言った 「クスッ…ホント可愛いよね、名前ちゃん」 『っ///』 「分かったよ。 名前ちゃんがうとうとしてる時に背後に回って抱き締めることにする」 『それ、今日と一緒じゃないですかっ!!!!』 うとうとしてる君発見 君に甘いイタズラ開始 *END キリリク レイナ様から お題使用:雲の空耳と独り言+α |