鈴木 1



チッ……

いかん、遅れる。折角親友が転校してきてくれたのに。学校案内する約束に遅れたら
面倒だ。セーラームーン同好会(私はそう呼んでる。建前は「交流委員会」だけど)の
皆にも紹介したいのに


よし、必殺☆近道ダッシュだ!!

「よし……間に合う…っ!」

ガッ

ま ず い

シュタッ!!!!

「よし、10.0点!」

転けそうになった?のんのん!華麗なる着地!

ぱちぱち……

「いやぁどうもどうも!」

さて、走らきゃ。あれ鞄は?


鞄は綺麗な放物線を描き……

「「あ」」

ずざざざぁー
花壇の美しい花たちをなぎ倒しこちらも華麗な着地を決めた

「ひぃぃぃぃ!!!!!やっちまったぁあああ!!!」

ど、どうしよう……

「あぁ……!」

先程着地に拍手はくれた男子生徒が花壇に駆け寄った。
振り返るその子は…

「幸村君?!?????!!!!」

「幸村君じゃないよ…」
「すすすすすすみませんんんん!!!いいいいいい急いでてええええええ!!!」

「どうしてくれるんだい?」
「なおします!!!花壇!!!綺麗に!!全力で!!!」

「なおす?花たちの知識もない君が?」
「うぐ」
「きみ、名前は?」
「鈴木えるです・・・・・・」
「はぁ・・・なんでそんなに急いでたの・・・」
「転校生が親友で校門前に待っている・・・って忘れてたああああ!」
「転校生・・・?まさか氷帝学園からの?」
「知ってるんですか?その通りですぅ〜」

ん?なんか考え込んでる。

「鈴木、花壇直すの手伝ってあげる。今日の所は行っていいよ。明日、朝。ここに来て」
「いいんすか!!!」
「あ、学生証(人質)は置いていってね」
「え・・・?」
「ね?(にこにこ)」


校門前

「オセェヨ!!!」
「それどころじゃねえええええええ(ケツアタック)」
「いてぇ!何すんだ!!」
「きさまのせいじゃあああああああああ」


その頃
「幸村、そろそろ部活・・・ってどうしたんだ花壇」
「転けた子がいたの」
「なんで、嬉しそうなんだ?」
「跡部のお気に入りが転校してくるんだけど、その子の親友らしい。面白い子だったから人質とったの。明日から楽しくなる」
「(かわいそうに・・・・・・)」





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