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次の日。
いくらか晴れ晴れとした顔で半兵衛と秀吉は戻って来た。
「ただ今手鞠、三成君。何か変わったことは無かったかい?」
「「いいへ、とふになにほ…」」
「…なぜ二人とも喉が潰れているのかな、吉継君」
「……自業自得故、放っておかれよ」
あーあー、と煩わしそうに喉を調整する二人の頭はまるで何かにど突かれ続けたかのようにたんこぶがいくつも出来ていた。
そして吉継の数珠の一つは多少へこんでいた。
そこに元凶である黒田の姿は無かったという。
―――――――…
昨夜の反省風景。
「あと一刻は正座よ」
「だってだって刑部ー三成がー」
「私は!刑部が雨の日は声が吸われて静かになると言っていたから…!」
「……雪の日のことか?」
「………」
「………」
「「……あれ?」」
「…あと二刻は正座よ」
「あばばばばば」
「うがああああ!」
140万打記念
豊臣軍/三成と仲良くなったワケ/珈琲様
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