神様仏様邪神様。
もうこの際どなたでもいい、私の心を聞いてください。
私は何か悪いことをしましたでしょうか。
【大嫌いだ神様。】
苦折生まれて百数十年、人間で言うと十数年。
小さい嘘や悪戯ならしましたが、あなたのお怒りを買った覚えはありません神様。
よって罰を受けるような事もなかったはずなのです。
なのに…何で…
「おー名無しちゃん」
「ひっ!」
「どこかの君もこっちに来たらどうだい?」
「うわあっ!」
何で…何で男性死神の忘年会会場に放り込まれなければならないのですか!
え?皆死神の仕事仲間なら大したことないだろう?
ちゃんちゃらおかしいですよ、鼻で笑わせてもらいます。
何を甘っちょろいことをおっしゃる、私は―――…
「名無しちゃん!一緒に飲まないかい!」
「ひいやあぁあ!!」
…そう、私は。
男性恐怖症なのです。
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