「地図からしてでけぇなあ…現在位置どこだぁ?」
「イタリア1のデパートだしね。今は入り口だからちょうどここだよ」
「ししっ、ゲーセンも入ってんじゃん」
「…生活用品か」
「本当に何でもあるのねえ、どこから行こうかしら?」
「いやいや服屋だろ」
トリッチ・トラッチ・ポルカ!今日はヴァリアー幹部で巨大デパートにやってきた。
しかも貸し切りなんだけど、わーいやったーなんて素直に喜べる立場じゃない。
だって。
ヘリから降りたのはウェディングドレスにチャイナドレス、囚人、武士、黒うさぎ他二名。
何のパーティー?「しかしこの格好で昨日1日過ごしたのかと思うと俺が勇者に思えてくるぜぇ…」
「あなたは勇者どころか武士だものね〜」
「僕はこの格好楽だったけどね」
「オレもー」
「そりゃ二人は上下繋がってるしね」
お手伝いさん達のミスか洗濯機のミスか、当分あの隊服が戻ってきそうにないのでこうして代わりの服を皆で買いに来た。
ヘリの操縦士さん凄いビックリしてたよね、ごめんね。
「普通に考えてまず服屋行こう」
「でもさっきボスが『生活用品か…』とか言ってたよね」
「あれボスの発言だったのかよぉ」
「当たり前だろ。お前アレ、料理器具とか売ってんだぞ」
ああ、そう言えばボスは料理に関しては熱い男だった。
こう見えて家庭的な男だから。
とりあえずかなり巨大な地図を広げて、だだっ広い服売り場まで移動した。
【東棟 ファッションコーナー】
希望通り何とかたどり着いたそこは室内なのにストリート風になっていて、通路の両側にショーウインドウが並んでいた。
「ここの通り全部服屋か」
「名無し、一緒に服選んであげるわよ〜。」
「うわっ。や、大丈夫自分で選べるよ…」
また何か着せられたらたまんないし。
服の代わりにコスプレあてがう人のセンスには任せられないし。
「遠慮しないのよ、おほほほほ!」
「ひぎゃああ追ってこないで!自分で探すってええ!」
「…名無し逃げちまったぞぉ」
「筋肉質の男に追いかけられる花嫁って言うのも中々レアだね」
「名無しファーイト」
「誰か助けてよ!」
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