ガチャッ
「おい」
「「「うおわあああ!」」」
ドギャッ「…今何か潰れる音がしなかったか」
「し、してねーし」
「気のせいだよボス」
「何か用かぁ?」
いだだだだ、痛い痛い。
大の男三人に押し潰されるってどうよ私。
「名無しはどこだ」
「名無しちゃんなら雨で濡れたから着替えに行かせたわ!」
「そうか。飯の支度を手伝えと言っとけ」
「は、はーい」
それだけ言ってボスは出ていったらしい。
皆がはー…と息をつきながら私から避けた。
「名無し、大丈夫?すごい下敷きになってたけど」
「な…何とか」
「あっぶねー。名無しのウェディングドレスなんてボスが見たら俺が俺の血見るよりあぶねーって」
「行動が読めるわねえ。名無しやベルちゃん達相手だと、ボスはお父さん気質になるから」
「とか言いながら人の頭にベール乗せるのやめい」
「うしし♪名無しもこのまま誰かと結婚式してみれば?」
「
囚人・武士・赤ちゃん・オカマの中から選べと?ってかベル達の服につっこまないボスもすご…」
ガチャッ
「おい、俺の服――」
「「「うおおおお!」」」今度は間に合いませんでした。
しかも私ブーケまで持ってたしね、さっきより花嫁度上がってるよね。
あららボス固まっちゃったよ。
そう言えばこの姿をボスが見るのは危ないって何が危ないのかな。
あれか?ボス泣くとか?
それは危ないわあ…
ジャコンッ「へ?」
聞き慣れた音に顔を上げると何かバックで炎を燃やしてるボスが銃を抜いていた。
「…どいつだ」
「な、何が?ボス」
「相手はどこの馬の骨だ」
ええええ信じちゃうの!?
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