「ついでに着てるヴァリアーの隊服はどこで?」
「ん?
ネットオークション」
マジで!?ヴァリアーの隊服ってそんなお手軽に手に入んの!?
いや入札価格とかは凄いんだろうけど!
はーびっくりびっくり。
「んじゃオレからも質問」
「ん何?」
「何で名無しは俺がベルフェゴールじゃないって気づいたワケ?」
あ、鋭い。
「……だから、シャツの模様で」
「にしし♪ウソ。
だって俺あんときソファーに乗っかってたから顔と腕くらいしか見えねえじゃん。ベルフェゴール来てから初めて立ち上がったもんね」
ワオ、さすがベル兄。
もしかしたらわざとかもね。
「んー…何でかって聞かれてもな…」
うしし♪とにしし♪の違いは別として。
付き合いの差でーとでも言って納得してもらえるかどうか悩んでいるとき。
ドゴンッ バコンッ ズドンッ「!?」
部屋の外からありえない音が聞こえてきた。
「うわ、アイツかなりマジで探してんね」
ええもう探してると言ったら良いのか
壊してると言ったら良いのか「ベル兄のせいじゃん……」
「にしし♪まーね。
悪いことしたとは思ってんだけど」
「思ってんの?」
「ったり前じゃん。いちおー仕事場に勝手に乗り込んで来たわけだし」
仕事場でトランプやってたけどね。…あれ、でも何か、ベル兄って…
ベル兄って…ベルよりほんっっっの少しだけど。
大人かもしれない…?
ベル自分が悪いって思わないしなー。
まあベルより
やることは過激。「…ねぇ、ベル兄って」
バアンッ「んなとこ居やがったかクソ兄貴……」
「にしし♪
やっぱ弟にはバレっか」
扉をナイフでサボテンにしたベルが入って来た。
う、うわー…怒ってるー…。
口がいつもよりにいぃってなってるー…。
「さっさと名無しから離れてくんない?」
「は?ヤだ」
ヒュオンッ「わっ!」
すかさずベルがナイフを投げた。
ベル兄!
あんまベル挑発すんな!
結構危ない子なんだから!!
だけどベル兄もまたナイフ構え出す始末で到底平和的解決は望めなくなってきたとき。
「名無し、名無し」
「え?」
何か今マーモンの声が…
「ここだよ」
「んなとこに…!」
マーモンが部屋の後ろにある窓から顔を出していた。
そう言えばここは一階だ。
「また大乱闘始まる前に逃げた方が良いよ」
ヒュオンヒュオンヒュオンッッッもう始まってます。
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