06




「やぁグリーン」


「うぉ?!…びっ、くりしたぁ…なんだレッドか…ていうか、窓から入ってくんなっていつも言ってるだろ!」


「まぁまぁ」


「ったく、で、どうしたんだ?わざわざ自分から降りてくるなんて珍しい」


「ちょっと試してみたいことがあってね」


「試してみたいことぉ?」


「うん」


「はぁ、そんな楽しいことなのかよ?お前が降りたくなるような」


「うん。あのねヒビキに教えてもらったんだけど、」


「ヒビキに?どんな?」


「ちょっとしたゲームだよ」


「ゲームねぇ…確かにお前ゲーム好きだけどあんな雪山に電気なんて通ってないだろ」


「そりゃ通ってるわけないじゃないか」


「だろ?じゃゲームできねぇじゃん。あ、もしかしてゲーム○ーイとか?それ復活させる為に降りてきたとかそんな?」


「違うよ。ていうかゲーム全部家に置いたままだし」


「あぁ?じゃあなんだよ」


「ただの言葉遊びだよ」


「それ本当に面白いのかよ…」


「じゃグリーン『キス』って言い続けてよ」


「えー…何その地味に恥ずかしいやつ…ていうかいつまで言えばいいとかないのかよ」


「僕がストップっていうまでね」


「あーはいはい。えっと、キスキスキスキスキスキスキスキスキスきすきすきす、き…」


「はいストップ」


「おま、これ…!」


「あ、気付いちゃった?うん。多分予想通りだと思うよ」


「なっ…!」


「題して、ツンデレなあの子から言ってほしいけどなかなか聞けないな、そうだ、無意識告白させようゲーム!」


「なげぇ!!」


「沢山の『好き』をありがとうグリーン」


「うおおぉぉぉ!!何これ恥ずかしい!!」


「楽しかった?」


「全然!」



――――

ヒビキも成功したそうです。


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