※ゲームとは異なった出会いになってます
※ゴールドとヒビキが兄弟
最近ゴールドを見ると死にそうになる。この例えじゃ大袈裟かもしれないけど、両目があいつの姿を捕らえると落ち着いていたはずの心臓が高鳴り、身体中が熱くなってくる。
分かってるんだ。こんな感情間違ってるって。
☆
「リーダー!挑戦者ですよ!」
協会に送るための書類をまとめていると、部屋の扉が勢いよく開きヤスタカが息を切らして入ってくる。
いつも落ち着いてくるのに余りに焦っていたから訝しい目を向けてしまった。そんな俺に気付き「とりあえず早く来てください!」と言うと部屋を出て行った。なんなんだ、一体。
とりあえず何時もの上着を手に取り、ジムへと急いだ。
「あ!あなたがあの有名なトキワのジムリーダーのグリーンさんですね!」
心臓が跳ね上がった。体が強張り冷や汗が出てくる。
目の前にいる少年は年相応の可愛らしい笑顔でハイパーボール柄の帽子を脱いで挨拶してくる。
「初めまして!僕ヒビキって言います!バトル、お願いします!」
「お、ぅ」
焦りながらも用意していたボールに手を伸ばす。
少々汗ばんだ手でボールを握り、中にいるナッシーを見る。トレーニング以外に久しぶりのバトルだからだろう。やる気満々みたいだ。
そうだ、これはバトルなんだ。ちょっとあいつに似てるからって心を乱すなんて俺らしくない。落ち着け、真剣にいこう。
☆
「うわー!負けたー!やっぱり強いですね!」
負けたのにどこかさっぱりとした顔で話しかけてくるヒビキ。
≪なんでヒビキ出したのか分からなくなったからやめた≫