「遅い。」
ため息をつきながらラッセルは、時計を見た。
約束の時間を30分もオーバーしている。
毎度の事なので特別腹を立てる事も無いのだが。
でも先に約束したのはあいつだよなー。などと毒を吐かずも 居られない。
気の置けない相手ではあるが、やはり駄目なとこも多い訳で……。
そもそも何であいつなんだ?と言う考えに至る。
知らぬまに仲良くなりそのまま付き合ってしまったことに対して別に嫌な感じは微塵もしない。だけどもこうも毎日毎日あいつと会わなくても良いのではないかと思えてくる。

「毎日一緒に居られる人か……。」
そう思うと直ぐには浮かばない。仲のいい人でもきっと毎日は無理だなぁと。

「あいつは問題無いのに。」

そしてラッセルは気づく。嗚呼、だからランピーなのかと。

あいつと7日も会えない何て考えられないもんなっと。

だから待つ時間すら惜しいのかと……。

「いや 、それはないな。」

首をふってラッセルは全否定した。



「あれ?何でラッセル家に居ないんだろ?」

遅いなぁ、などとランピーがラッセルの家で笑っていることなどラッセルは知らない。




目次 ひとこと感想
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -